TS-E17mmF4Lで左右と上方に最大限シフトした画像を合成したもの。

 

TE-E17mmでシフトせず控え目に見上げたもの。

 先ごろキャノンより新しいシフトの可能なレンズ2本が発売となりました。 建築写真家のためのレンズと言ってもいいような焦点距離で開発されましたので、大いに興味をもって発売を待たれていた方も多いと思います。

 今までメーカーサイドも建築写真の専門家が使うカメラとは想定しておらず、カメラが性能アップしてデジタルを建築でも使えそうな時代を迎えても広角系レンズはないがしろにされてきました。
周辺解像度、歪曲においては皆さんがご存知のとうりです。

 以前よりキャノンプロ会員としてこのことに異を唱えてきましたが、数年前に建築写真家が求るレンズがどのようなものなのか、設計者と懇談する機会がありました。
この後は話せませんが。

 そのような経緯もあり、皆様に先立ちレンズの感触を試す機会がありましたが、発売までは伏せるよう約束がされ、ようやく出せる状態となりました。

いろいろなユーザーがおりますので、コメントはせずに紹介だけといたします。

                        渡辺重任
 

シフトせず水平に構えたもの。

 

最大限上方へシフトしたもの。 (約12mm)

 

同時に発表されたTS-E24mmF3.5LUで同位置から撮影した画像。

 

24mmで上方へ最大のシフトをしたもの。

 

24mmレンズがなじむ距離感で撮影。

 

24mmで程よいパース感が得られるが、現実は・・・。

 

TS-E17mmで撮影。
このようなディティールを狙うには大変好都合な画角で撮影も楽しくなります。

周辺まで良好な解像度持ち、今までの広角レンズとは一線を引く仕上がりを感じさせます。
すべてをシビアに見る人へのアドバイスとしては、大型カメラと同様とはいきませんので、パソコンスキルは絶対に必要です。
場合によっては、最大限のアオリを敢えて止め、その他の手を用いたほうが良い場合もありますので。

注意すべきはフレアーで、不用意に撮影すれば張り出したレンズが見事に暴露してみせます。
ハレ切りは必要不可欠と考えたほうが安心です。

 


TS-E24mmで撮影。
程よい圧縮感が17mmとの差を感じさせ、それぞれ揃えたい衝動に駆られることでしょう。
旧タイプのレンズと比較すれば、歪曲の減少と解像度のアップが光っておりました。

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レンズインプレッション (Canon TS-E17mmF4L & TS-E24mmF3.5LU)