町並み探訪vol.53 (岐阜県中津川市・その2)
中山道を落合宿から馬籠宿方面へ向かって進みます。
この区間内にある十曲峠の約840m区間には石畳が敷かれています。
いつ頃に敷かれたかは不明とのことですが、この区間周辺は尾張徳川藩が維持管理を行っていたようです。
落合宿から歩き始め、落合川にかかる下桁橋を渡り、登坂を暫く歩き少し開けた山あいに医王寺があります。天文13年(1544)再興し浄土宗に転じたとされます。
別名『山中薬師』とも呼ばれ、三河国の鳳来寺、可児郡御嵩の蟹薬師(願興寺)と並んで三大薬師の一つとされています。
境内には県下随一といわれた枝垂桜の名木がありましたが、昭和34年(1929)の伊勢湾台風で倒れたため、今の木は2代目となります。
前述の蟹薬師(願興寺)についての取材記事はこちらからご覧になれます。
町並み探訪vol.33 (岐阜県可児郡御嵩町・その3)
「現道と旧道」江戸中期の30年間のみ、右側が中山道だった事も 右上の赤色橋梁は中央自動車道
「落合川と下桁橋」ここから峠道が始まります
「医王寺」右側の木が枝垂桜
「石畳の峠道」石畳の延長840mのうち3カ所(約70.8m)は往時のまま現存しています
「現在の中山道」トレッキングや観光で訪れる人とも数多くすれ違います
出典:中津川市
(posted on 2023/12/2)