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日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

コラム

Column

招福開運・新年七福神めぐり 

小学生から中学生の頃、正月は生まれ故郷の芝新橋の烏森神社へ、やがて浅草の浅草寺や芝の増上寺と気の向くままにあちらこちらに初詣でをしていましたが、大学に入ると後に結婚をした妻が氏子であった、代々木の明治神宮で永いことお世話になりました。そして、ここ3年ほど前からは七福神めぐりをしています。まず手始めに東京の隅田川七福神(墨田区)からスタート。向島百花園主佐原鞠塢(きくう)が福禄寿を持っていたのを中心に、文化年間(1804~)、ここに集まる文人墨客がつくった七福神めぐり、今では東都一の人気コースとなっている。

恵比寿・大黒天の三囲神社、布袋尊の弘福寺、弁財天の長命寺(向島)、福禄寿の百花園、寿老人の白鬚神社(東向島)、毘沙門天の多聞寺(墨田)。今年はこのコースが生まれた源になった百花園へ福禄寿をお参りにと予定している。福禄寿は中国民間信仰から生まれた仙人で、人間の寿命を管理する神仏だとされ、われわれはこの神に延命の願いをするのである。

古来七福神を乗せた宝船は、人びとの家に幸せをもたらすものとされて来た。新しく迎えようとする一年が、豊かでありますようにという願いをこめて、江戸時代の昔から枕の下に宝船の絵を敷いて、初夢が吉であることを祈りつつ、元旦の夜の眠りにつき、正月の二日の朝を迎えたのである。暮れから元旦に掛けて、宝船の絵を売る「お宝、お宝」の呼び声が聞かれたのは、明治末から大正年間位までのようで、今ではそんな声を聞くべくもなく、そんなことで夢を叶えようとする者は何処を探しても出会うことは夢のまた夢と笑われてしまう。それでも新年になれば日本全国どこの神社仏閣にも、善男善女が神頼みに行くのはなぜだろう。

七福神めぐりは、全国各地にあり身近なところで探して、今年から始めて吉を呼び寄せては如何であろうか。

最後になりましたが、本年も旧年にも益して、神頼みではなく、自分自身の力を100%出して、渾身の一枚を生み出してみましょう。

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(posted on 2016/1/21)

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