Copyright : Hiroshi Shinozawa
普段の撮影では、大判のフィルムカメラを用いてきっちりとした仕事の写真を撮影しています。
それとは別に30年ぐらい前に買ったニコンF2にコダックのTRY−Xを入れて日本各地の個性の強い建築物を撮影しています。
白黒フィルム、しかも3200に増感し粒子を荒らしてコントラストを高くして焼きにくいネガを作って白黒にプリント。
今でもフィルムの現像から白黒プリントまで仕事場の暗室で自分で作業しているのです。
今は、建築写真家という職業を生業にしているボクですが、大学生のころにカメラ雑誌で見た、粒子の荒れた写真の風景論とか都市論が今でも好きで、仕事の写真にちょっと飽きたりすると古いニコンをもって写真を撮りに行きます。
以下の写真はここ1,2年で撮影したものです。黒くて硬い粗粒子の白黒写真も建築表現の一つとして見ていただければ幸いです。
篠沢 裕
私 的 建 築 論