滋賀の建築⑯「旧長浜駅舎」長浜市北船町1-41
日本で初めて鉄道が開通して10年後の1882年に旧長浜駅舎が完成した。敦賀線(北陸線)の起点駅、また長浜から大津の鉄道連絡船の駅として役割を担った。木骨構造、石灰コンクリート造り2階建て。現存する日本最古の駅舎である。1902年に現在の長浜駅の位置に新しい駅舎が完成してからは倉庫として利用された。現在は長浜市立の鉄道保存展示施設である長浜鉄道スクエアの一部となっている。
外壁はコンクリート素面仕上げ。
窓枠には煉瓦がはめ込まれている。
内観も当時の雰囲気が再現されている。
JR北陸本線の線路側から。北に200mほど(右奥)に現在の長浜駅がある。
旧長浜駅舎が本来の目的で使われたのは20年と短いものの取り壊されることもなく長い間よく保存されてきたと思う。明治の面影が感じられる旧長浜駅舎は鉄道好きにも建築好きにも人気があり、現在の長浜駅舎もこれを模して建てられたという。
(posted on 2023/12/11)