東京オリンピックに向けて
エンブレム盗作問題や国立競技場の設計コンペ白紙撤回など、何かと騒ぎとなっている東京オリンピック・パラリンピックですが、私はちょっと面白い活動にかかわっています。東京都を流れる隅田川、その河口近くにある勝鬨(かちどき)橋をかつてのように、あげてみようという活動です。
勝鬨橋は、昭和15(1940)年竣工、それから30年間、昭和45(1970)年までは、橋の中心部分が「ハの字」に開いていました。ご記憶のある先輩方もいらっしゃるかもしれません。
活動の中心は「勝鬨橋をあげる会」という市民団体で、すでに25年以上活動していて、石原都知事時代には実現の方向性が見えた時もありましたが残念ながら今は停滞しています。
2012年のロンドンオリンピックのオープニングでは、テムズ川にかかるタワーブリッジが見事に開いていました。歴史的に見ると勝鬨橋は昭和15(1940)年に開催を予定されていた「幻の東京オリンピック」のメインゲートとなるはずでした。勝鬨橋が80歳となる2020年のオリンピックでは、ぜひとも可動橋として復活して欲しいものです。
(posted on 2016/2/4)
Writer: 上岡弘和