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日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

設立25周年企画展
25th anniversary exhibition

コラム

Column

NO PHOTO NO LIFE ⑳ ~ミラーレスカメラにおいてSONY製カメラを選択せざるを得なかった理由~

前回のコラムでは機材を一新した際に「建築写真家として何故SONYのα7RⅣをメイン機体に選んだのか?」ということについてコラムを書いたのだが、今回は機材購入する際の重要な視点について書こうと思う。

これはプロ・アマ問わず言える事と思うのでよかったらビギナーの方でこれからカメラの購入をお考えの方がいたら購入する際の参考にして頂ければと思う。

機材を選ぶ際には複数の条件がある場合その条件の優先順位と以降平均的なバンランスで最終的にどの機材に決定することが多いのではないかと思う。
要は①まず自分が欲しいもの。しかしこの①の実現を阻むものに②予算というものが対峙するのがよくあるパターンではないかと思う。

回りくどい言い方はやめて、端的に書こう。
僕の場合は今回の機材購入においては【フルサイズセンサー・サイズのミラーレスカメラ!】
という事が購入条件の最優先事項だった。
結果から言うと、メーカー純正品レンズ以外のサードパーティーからフルサイズ・ミラーレスカメラ専用設計のレンズが発売されているのがSONYのFEマウントしかなかった!という事だ。
厳密に言うと「オートフォーカス精度の高い、サードパーティー社製のレンズ」がSONYのFEマウントしかないという事。
しかも、ズームレンズ、単焦点レンズ、AFレンズ、MFレンズとかなりの選択肢から選ぶことができる。
(注)マニュアルフォーカスのレンズであればCanon RFマウントもNikon Zマウントもいくつか発売されている。2021年9月現在

仕事で写真を撮るとなると様々なレンズを必要とする。
その際に全てメーカー純正の光学性能の高いフラッグシップレンズを購入していくのと、その光学性能に限りなく近い能力を持つサードパーティー社製のレンズでは値段にして半額近い価格で手にすることができる。
カメラマンを職業とする場合、カメラとレンズだけでは仕事にならない。それ以外に多くのツールが必要になる。「コストパフォーマンス」と「費用対効果」この2つはプロカメラマンにとって一般の方が想像する以上にシビアな検討項目だ。
もし安易に性能と自分の趣向だけでカメラを購入してしまうと、仮にいざF値の小さな明るい光学性能の高いレンズを必要としたときに「このカメラにはメーカー純正のうん十万円のレンズしか選択肢がない!」というような事になりかねないのだ。

これが、今回機材を一新するうえでSONY製のフルサイズ・ミラーレスカメラを選ばざるを得なかった理由だ。
僕がラッキーだったのは、好きなSONYのミラーレスカメラと現在のミラーレスカメラを取り巻くカメラ業界の事情が自分の購入条件に追い風だったという事だ。

上記の事を考えると、SONYのαシリーズを選択せざるを得なかった!
一方ではそんな言い方も出来るのではないかと思いながら、今日も世の中に登場してくるありとあらゆるカメラ関連商品に目を向けて情報をインプットしている。

(posted on 2021/9/23)

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