日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

コラム
column

ドローン空撮による建築物のパノラマ撮影

近年、小型のドローンを使うことで大きな建築物を高画質な画像で撮影しやすくなりました。

1インチCMOSセンサー、2000万画素程度のカメラを搭載するドローンでも高画質な撮影が可能です。しかしながら、一眼カメラで撮影した画像と比べると、その画質はまだまだ納得のできるものではありません。

さらに、シングルショットでは距離をとらなければ建物全体を画角に収めることができない場合もあります。(写真:01参照)


写真:01
同位置からシングルショットの場合【5464×3640】
焦点距離(35mm判換算):28mm/画角:55°

私が多用している方法としてドローンを使ったパノラマ撮影があります。
パノラマ撮影をすることで、近距離で建築物の外観を撮影することができ、9枚の画像を合成するので画角の広い高解像の画像を得ることができます。(写真:02参照)


写真:02
同位置からパノラマ撮影の場合【9387×7040】

シングルショットで焦点距離28mmの画角では撮影する建築物からかなりの距離をとらなければ1枚の写真に全体を収めることが難しい場合が多いと思います。DJIのドローンにはパノラマ撮影を自動で行う機能が備わっていますが、手動でカメラを操作してパノラマ撮影をすることも可能です。

ドローンは同じ場所に留まったまま、カメラの角度を変えて9枚の写真を撮影します。
(写真:03参照)


写真:03
同位置からパノラマ撮影された9枚の画像

今回の事例は、ドローンのパノラマ撮影機能を使って撮影した9枚のRAW画像を、PTGuiPro(パノラマ写真合成ソフト)によって合成しています。(写真:04参照)


写真:04
PTGuiProにより9枚の画像を合成した状態

ドローン空撮によるパノラマ撮影の利点
・撮影する建築物から遠く離れなくても撮影ができる。
・建築物に近づいて撮影するので、他の建物が入り込むことが少なくなる。
・9枚の画像を合成するので高解像の写真を作ることができる。
・十分な広さがあれば敷地内での撮影が可能。

※ドローンの撮影には関係各所の許可を得て撮影しています。

fusephoto.net 布施貴彦

(posted on 2021/8/17)

布施貴彦

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