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日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

設立25周年企画展
25th anniversary exhibition

コラム

Column

NO PHOTO NO LIFE ⑫ ~それでも人々は前を向いて~

2021年という新たな年を迎えて半月ほどが経つ。
昨年から長引くコロナとの闘いに今年も試練が続く。
「緊急事態対宣言」に関する再発令が政府から発表されたからだ。
僕は山口県の下関に生活拠点をおいている人間だが、隣接する福岡県もまさかの「非常事態宣言」対象都市に指定されてしまった影響で一気に仕事のスケジュールのバラしが複数件起こってしまった。
一言でカメラマンと言っても、その撮影の対象ジャンルによって影響の大小にかなりの差が出てしまう。ウェディングやイベントでのライブフォトなどを中心に活動する仲間のカメラマンは皆、踏ん張りに踏ん張りを重ねている。
それでも前を向いて歩くしかない。
僕も、僕の仲間も、きっと世の中の人すべてが。

社会でニューノーマルへの変化が求められている中、
そういった社会のマクロな流れに対して、写真家/カメラマンという個がいったいどのような変化対応を行うべきなのか?
社会貢献性の追求なのか、淘汰から回避するためなのか、それとも生活を守るというもっとパーソナルな部分なのか?
人それぞれ、今置かれている状況によって優先順位は確かに違うかもしれない。
ただ、変化対応について考えられる「あれこれ」の最小公倍数を早く見つけ出すことが活路を見出すための最短距離なのかもしれない。
いずれにせよ僕らは、それでも前を向いて歩くしかない。

そんな事を思いながら、故郷の下関、城下町長府をふとカメラ片手に歩いてみた。


長府 功山寺


長府 檀具川


長府 古江小路


長府 横枕小路

(posted on 2021/1/20)

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