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日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

設立25周年企画展
25th anniversary exhibition

コラム

Column

原点回帰 

大先輩方を差し置いてのコラム、失礼いたします。

今年新規入会させていただきました伊藤まどかと申します。
建築写真を専門にしている女性はあまり見かけない様な気がしますが、今年でなんとか9年になります。

まだまだ経験が浅いですが、 今までに感じたことを少々。

建築写真を撮ると言えば、綺麗に片付いたぴかぴかの建物を撮る華やかさを感じますが
実際はひとつの作品を作るまでにいくつもの工夫が必要です。

実際は限られた時間の中で、環境との勝負…(環境も季節によって大きく変化しますが。。)

と言いますのも、
竣工写真ですと、工事の完成から施主様へ引き渡しまでの間に撮影しなければならないこともあります。

工事の合間を縫って、資材を片付けながら撮ることもしばしば。
(そんなことをしているうちに腕の筋肉がムキムキに…。。)

中には自分ひとりではどうにも出来ないことも出てきます。

そんな時に必要なのがコミュニケーション力…です。

まず、現場の方たちとコミュニケーションを取り
進捗状況をゲット。
その後もこまめに連絡を取りながら撮り進めていきます。
まるでRPGの様です。

かつて学生時代に高井潔先生が仰っていたことが心に残っています。
「相手が人間でなく建物であっても会話が上手に出来ないと撮れない」
と。

当時はわからなかったことですが、今になってやっと理解できました。遅いです。

まだまだこれから様々な体験をするかと思いますが、
様々なひとに出会って交流し、センスを吸収しながら良い作品を作れるよう精進したいと思います。

宜しくお願いいたします。

掛川市南体育館 しーすぽ

(posted on 2015/12/25)

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