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日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

コラム

Column

NOSTALGIC JAPAN ①「橋本靑果店」 群馬県高崎市 

「高崎中央銀座商店街」の歴史は古く、中央銀座商店街協同組合が設立されたのが1951年(昭和26年)。1972年に南北に長いアーケードが建設されたそうだ。以降、買い物客を風雨から守ってきた。

今回訪れた「中央銀座2番街」は鞘町、中紺屋町、寄合町、新紺屋町にまたがる南北に長いアーケード街の一つ。
この地で30年間青果店を営む堀地さんは言う。
うちのウリは「スーパーには置いてないモノを売ること。遠くのスーパーまで買い物に行けない近所のお年寄りに、新鮮な野菜を提供したいんだよ。」

お話を伺っている間にも、ひっきりなしに年配のお客さんが来る。

30年、営業してきて良かった事は何ですか?と聞くと
「なんとかこのスタイルでやってこられた事かな」とニヤリと笑う。

人々は国道沿いのスーパーマーケットで買い物をしたり、ファミレスで飲み食いし、昔ながらの駅前商店街はシャッターを降ろしたまま。これが地方都市の現実だ。30年間も「地元密着型青果店」として勝負をしている堀地さんは輝いている。

昔、アシスタント時代に訪れた時、空き時間に覗いた「オリオン座」という古い映画館は既に廃館していた。ラーメンを食べた橋本靑果店2階の「中央軒」も4年前にお店をたたんでしまった。

かつては群馬県一の賑わいを見せた「高崎中央銀座商店街」。路地裏に残る独特な「昭和」の佇まいが好きだ。どうやら夜の“中央銀座”は、昼間とはまた違った表情を見せるらしい。

あらためてカメラを片手に探索したくなった。

橋本靑果店

橋本靑果店

橋本靑果店

(posted on 2017/10/30)

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