今回出版されたSD2011とSDレビユー30年の2冊は30周年を迎えたSDレビユーの記念号です。
SD2012は過去5年間に入賞した比較的若い建築家の作品を紹介していますが、その作品を選んだ審査員(伊藤豊雄氏、千葉学氏)が現地に赴きその建築家と対談をし、私がその場で撮影もするという興味深い内容になっています。又、編集後記のページには最近の建築写真や建築雑誌について私感の拙文も掲載されています。
SDレビユー30年は過去の入賞者の当時の応募作品が年度毎に列記されていますが、興味深かったのは過去に若くして入選し今や著名な山本理顕氏、隈研吾氏などの現状の撮影でした。中には築30年や25年といった作品も有り、特に2人の作品はそれなりの歴史を醸し出し、本来有るべき建築の姿を教えてくれたような気がしました。
堀内広治