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日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

長野県 上田電鉄 別所線 別所温泉駅

長野県 上田電鉄 別所線 別所温泉駅

標高約600メートルに位置する別所温泉は日本書紀にも記述がみられる信州最古の温泉らしい。

この温泉地の玄関口にあたる別所温泉駅は1921年に開設され、現在の駅舎は1950年に建て替えられた比較的新しい駅舎ではあるが、70年以上の歴史を経てきたことになる。
使用されているプラットホームは現在一線のみで、終着駅所以のレールの先端には最近見かけなくなった車止めが設置されている。又今回の企画の駅舎旅に於いて私の終着駅でもある。

ロマネスク様式の教会ファサードを彷彿させる色合いとシンプルなデザインが目を引きつける。

駅構内から眺められる桜並木をもとめ当地に来たが、都心の開花よりは1ヶ月遅れの開花である。

今回の企画では撮影は一年半にわたり、にわか撮り鉄、乗り鉄となり多くの駅舎旅をしてきたが、最後の撮影となると少々感傷的になってきた。

撮影を終了し上田駅に戻る車窓からは、塩田平から吹き上げてくる北風にあおられ満開の桜の花びらが紙吹雪のように舞っていた。
あたかもこの企画のエンドロールを飾るに相応しい見応えのある情景だった。

終わりよければ全て良し!

(posted on 2025/4/24)

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