東京都 東武鉄道 東武伊勢崎線 東武浅草駅
1931年、東武鉄道「浅草駅」に東京で最初のターミナルデパートとしてオープンした「松屋浅草」。
日本初の常設屋上遊園地だった事は後から知った。竣工当時は動物園、自動木馬、8人乗りロープウェイがあったと言う。
幼少期、母に連れられて松屋浅草の屋上遊園地へ訪れた記憶がある。
子ども心に駅とデパートが合体している建物はとても不思議に思えた。
時は流れ、昭和の子どもたちの人気を集めた松屋浅草の屋上遊園地も、高度経済成長期以降、徐々に衰退し、2010年5月31日をもって閉鎖されてしまった。
浅草といえば、日本の伝統文化や下町情緒あふれる街であったが、今やインバウンド観光の一大拠点として変貌してしまった。日本人の知る古き良き浅草や「浅草キッド」の世界観は見る影もない。街中で目にするゴーカートツアーなどは、まさしくインバウンド観光の象徴といえる。
しかし、一方で雷門から仲見世通り一帯は、お土産屋や人形焼き屋など昔からの姿を保っており、映画「三丁目の夕日」に登場するような懐かしさを感じる風景も健在している。
「昭和は遠くなりにけり」
そんなことを考えながら西浅草へ移動。馴染みの居酒屋に立ち寄りハイボールで喉を潤した。
(posted on 2025/4/4)