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日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

大阪府 南海電気鉄道 高野線(汐見橋線) 西天下茶屋駅

大阪府 南海電気鉄道 高野線(汐見橋線) 西天下茶屋駅

 漫画『じゃりン子チエ』の舞台となった街、大阪は西成区。
 昭和から令和へ移り変わった現在でも『じゃりン子チエ』に登場しそうなおっちゃんや街角の景色が色濃く残っている。ちなみに関西じゃりン子チエ研究会によると、チエが切り盛りする家業のホルモン焼き屋がある街は、南海高野線の萩ノ茶屋駅周辺がモデルとなったらしい。
 最近は外国人観光客をターゲットにした民泊やゲスハウス等の宿泊施設が増えており、昔から存在する簡易宿泊所を含めるとかなりの数に上るという。
 今回訪れた「西天下茶屋駅」周辺も負けず劣らず気持ちが躍るエリア。もれなく大きなキャリーバッグをゴロゴロと転がす外国人で溢れている。

 駅に到着したのが昼時だったので、撮影前の腹ごしらえにと隣接する商店街へ向かう。
 この辺はいくつもの商店街が入り組んでいて面白い。暫く散策し、銀座商店街から南本通商店街へ移動する。そこで雰囲気バツグンのうどん屋「つかよし」さんが目に入る。この店構えからして不味いワケがない。吸い込まれるようにして入店。言わずもがな出汁が効いて旨い。やはりうどんは西高東低だなとしみじみ思う。

 西天下茶屋駅舎に話を戻すと、1930年(昭和5年)に竣工。現在まで約95年もの間、竣工当時の姿を保ち続けているという。レトロモダンという言葉が相応しいかどうか分からないが、大正から昭和初期のどこか懐かしくてほっとする、そんな西天下茶屋駅舎はこの姿を保ち続けて欲しい。

(posted on 2024/12/25)

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