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日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

新潟県 JR西日本 大糸線 根知駅

新潟県糸魚川市の静かな山間部に佇む根知駅。ここは1934年に開業した歴史ある無人駅で、大糸線の中で唯一列車交換が可能な駅です。
この日は、車で根知駅へと向かいました。青空の下、駅の風景はまるで絵画のように美しく広がっていました。

駅舎外観
駅舎の正面に立つと、その薄緑の塗装が目を引きました。木製の駅名板は、長い年月を経て風格を備えています。
駅前の小さな集落には、ぽつんと民家が点在し、静けさが漂っています。駅舎とホームの位置関係も独特で、ホームが駅舎の床面よりも高い位置にあります。

駅舎内部
駅舎に足を踏み入れると、古い民家の縁側を思わせる長ベンチが迎えてくれました。地元の方々の心遣いでしょうか、とても綺麗で手入れと掃除が行き届いているようです。
旧改札や窓口跡は、有人駅時代の名残を今に伝えています。トイレは駅舎の南隣にあり、非水洗でトイレットペーパーがないという昭和のままの設備です。

ホーム
ホームに出ると、相対式2面2線の構造が広がります。南小谷方面のホームには、待合室が設置されています。
構内通路を渡り、両ホームを行き来することができます。ホームの有効長は気動車3両分程度で、保線車両が留置されている引込線も見られました。

周辺環境
駅の近くでは、姫川と根知川が合流し、根知谷と呼ばれる地域が広がっています。
駅から徒歩10分ほどのフォッサマグナパークでは、日本列島を縦断する大断層「糸魚川-静岡構造線」や、日本最大級の枕状溶岩を見学することができます。
さらに、根知駅を拠点に、日本百名山「雨飾山」への登山や糸魚川シーサイドバレースキー場でのウインタースポーツも楽しむことができます。

乗車人員の推移
根知駅の利用状況は年々減少しており、2004年には1日平均9人だった乗車人員が、2020年には1人にまで減少しています。
しかし、この静かな駅には、変わらぬ風情と懐かしさが残されています。

感想
根知駅は、訪れる人が少ない静かな山間部の駅です。駅舎やホームには、歴史を感じさせる風情があり、
撮影には絶好のスポットでした。特に、木製の駅名板や古びた待合室は、昭和の駅の雰囲気をよく伝えています。

地元の方々による清掃が行き届いており、訪問者にとっても心地よい空間でした。
訪問時には、駅から徒歩10分ほどのフォッサマグナパークにも立ち寄り、日本列島を縦断する大断層「糸魚川-静岡構造線」や日本最大級の枕状溶岩を見学しました。
また、根知駅を拠点にした日本百名山「雨飾山」の登山や糸魚川シーサイドバレースキー場でのウインタースポーツも良いと思います。

根知駅は、長い歴史とともに静かに佇み、訪れる人々にその風情を伝え続けています。
この日、私はその一部を記録に残すことができました。訪れてみれば、きっとこの場所の魅力に心を奪われることでしょう。

(posted on 2024/8/7)

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