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日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

設立25周年企画展

25th anniversary exhibition

青森県 JR五能線 驫木駅(とどろき駅)

今回、トランポに撮影機材を載せてやって来たのは青森県深浦町。
事務所のある東京の神田から730km。約9時間も掛かった。

日本海を背景にぽつんと佇む驫木駅はJR五能線の駅。
秋田県能代市の東能代駅と青森県南津軽郡田舎館村の川部駅を結ぶ鉄道路線。
西津軽をほぼ日本海に沿って走っている。駅舎は海に面しており、荒波が打ち寄せる音の響きから「驫木」が地名になったと言われている。
驫木駅は日本の駅名に使用されている漢字の中で最も画数が多いと言う。(30画)
駅の開業は昭和9年、現在の駅舎は昭和26年に建てられた小さな木造駅舎。

前回訪れたのは1995年に深浦中学校の撮影に来た時。あれから約30年の月日が流れている。
当時は駅前に一軒の民家が建っていたが、それも取り壊されて更地になっていた。
日本海を背景に木造の質素な駅舎だけがぽつりと佇む様子は、まるで映画のワンシーンの様。
実際に映画「寅さん」のワンシーンに使われたらしい。

決して訪れ易い場所では無いけれど、また来たいと思える駅舎。
ずっと眺めていたい。驫木駅にはそんな魅力がある。

(posted on 2024/6/8)

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