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日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

設立25周年企画展
25th anniversary exhibition

コラム

Column

街歩き(41)ドバイ国際空港

 街歩きのコラムで空港を紹介するのはいささか違和感を持つが1つの街に匹敵する巨大なドバイ国際空港をあえて紹介してみる。
この2年間で3度目の利用だが十数年前にもカイロへの乗り継ぎ時に利用した記憶があるが、今回はトランスファーでボローニャ行きの乗り継ぎ迄の4時間で街歩きをしてみた。

 日本からの便は全て早朝に到着するが、驚かされるのはその時間でも多くの利用客であふれ、全てのお店、レストラン等が営業し不夜城のようなターミナルだ。
我々が通常利用するのはターミナル3だが、3つのターミナルで構成された空港の新しいターミナルで2014年にロンドンのヒースロー空港を抜き利用者世界一のハブ空港になった。
なんと年間の利用者が9,000万人とは驚かされる。

 この空港で特記するのはラウンジの豪華さだ。
今回も利用したがオーダーの仕方によってはフルコースの食事がえられ、ワインリストが常備され高価なワインも豊富で見ているだけでも楽しくなる。以前気が付かなかった天ぷらがメニューに加わりオーダーしてみたが見事な揚げたての天ぷらを食す事が出来た。
昨年の秋にはこのラウンジでフルコースの食事をして帰国便の中では一切の食事をとらずに10時間を睡眠に充てた事もあった。
ラウンジでは出発時間までゆったりと過ごす人が多いが、空港の街歩きをしたくてそぞろ歩きを楽しんだ。過去の利用では出入国時の通過客としての利用だったので、ブラブラ歩きは初めてで今回気が付いたのがターミナル内にも祈祷所(プレイルーム)が設けられていた。さすがにイスラム圏の空港だ。

 このターミナル3はエミレーツ航空の専用ターミナルだが、駐機場を見て保有機材の多さ多さには驚くばかりだ。
エミレーツ特有の垂直尾翼のカラーリングを施された機体が常時50機は駐機されショートレンジの機体は1機も見受けられず大型機材ばかりだ。
この機体が世界180の都市と行き来をしていることになる。

 ターミナルに話を戻すと、空港の喧噪を感じるアナウンスが一切聞こえてこない。
理由は定かではないが静かな空港を掲げた一環らしい。
利用客は出発案内モニターで確認しゲートに向かうことになるが、慣れてないと自身が搭乗する出発便を膨大な便数から見つけ出すのに苦労する。同時刻の出発便を多く見受けられる。

 その後乗り継ぎ便でボローニャ空港に向かったが、イスラエル、イランのミサイルが飛び交う時期と重なり1時間半ほどの迂回ルートでのフライトを強いられた。

(posted on 2025/7/31)

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