京都府 叡山電鉄 叡山本線 八瀬比叡山口駅
鴨川に近い出町柳駅を起点とする叡山本線は宝ヶ池駅で鞍馬線と分岐する。
高野川に沿って比叡山方面に伸びる方の終点の駅が八瀬比叡山口駅。
これ以上行くと比叡山にぶち当たってしまうほど山手にある。
大正14年に建てられたこの駅舎は京都電燈という琵琶湖疏水を
利用した日本初の水力発電会社の鉄道事業として開業した。
電車を走らせて自ら電力の需要を作り出していた。
かつては延暦寺に向かう叡山ケーブルへの中継地点としての
利用が多かったが、近年は八瀬自体が観光地として認知されるようになり
外国人観光客にも人気の地となった。
この駅には6月にも撮影に訪れた。その時は新緑の瑞々しさが印象的で
八瀬は京都の避暑地であり夏がよく似合う。なんて思った。
今回は駅前の小道に紅葉が折り重なる光景を見ることができた。
間違いなく八瀬は秋もよく似合っていた。
紅葉の期間は短く、色づき始めると早い。個体差もあり色はまさに色々。
紅葉を愛でる人、次の目的地へ急ぐ人、すれ違う人も色々。
自然も人もそれぞれが刻々と動いている。
この駅舎はそんな秋の光景を穏やかに見守っているように見えた。
(posted on 2024/12/2)