滋賀の建築④「琵琶湖ホテル」大津市浜町2-40
1998年、琵琶湖ホテルは浜大津に新築移転した。京阪浜大津開発事業によって誕生した複合型商業施設の一つとしての琵琶湖ホテルは柳が崎の旧琵琶湖ホテルとは全く異なる姿となった。米国人建築家、シーザー・ペリがデザイン監修、設計は竹中工務店。
琵琶湖ホテルは地上13階建て。曲線はさざ波、丸窓は客船、青は琵琶湖、緑は山をイメージしたという。
当初、古都大津の景観としては評価が分かれた。
琵琶湖側から見るとリゾート感があり風景に馴染む。客室は全室レイクビューとなっている。
湖畔の広場は気持ちの良いスペースである。
ホテルの南側にある浜大津アーカスはアミューズメント施設やレストランが入っている。
滋賀県は琵琶湖しかないとよく言われる。滋賀県民の私も繁華街としての中心部はどこなのか不明である。しかし琵琶湖を中心に山に囲まれた固有の自然環境、それを生かした観光施設、多くの文化財を誇る寺社仏閣など、滋賀県には観光スポットが広範囲に散らばっている。そんな琵琶湖観光の拠点としての役割を琵琶湖ホテルは今も担っている。
(posted on 2022/10/6)