日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

コラム
column

「住宅メーカーのトップが求める建築写真とは!」前編
~ゲスト 建和住宅株式会社 代表取締役社長 日高常晴様~ 西田慎太郎

前編:建築写真に求めるものとは

■ 西田
今日はお忙し中、お時間を割いていただき本当にありがとうございます。
この度、私が所属しております日本建築写真家協会の公式サイトにおいて光栄にも月刊コラムの執筆者の一人として携わらせて頂く事となりまして、、、
まぁ、テーマはあれこれ考えたのですが、写真家である以前に自分はとにかく人との縁に生かされてきた人間だと思うので、写真というキーワードをテーマに日頃、お世話になっている素敵な方々をお招きして対談させていただき、その内容をコラムとして連載していくことになりました。

■ 日高社長
それはおめでとう!

■ 西田
昨年、日本建築写真家協会より審査を経て入会を許されて、、、
僕はそのことをとても誇りに思っています。
協会入会への門戸を叩くには、単に写真の愛好で上手に建築写真が撮れる!だけではなくて現状としてクライアント様とのお取引がある職業カメラマンである必要があるんです。
そういう意味において建和住宅様はこの2年間、自分を職業カメラマン及び写真家としてここまで導いてくださった本当に感謝の尽きない存在です。
なので、定期連載の記念すべき第1回目はどうしても日高社長にゲストをお願いしたかったという訳です。

■ 日高社長
そっかそっか、それは本当に良かった。
招いてくれてどうもありがとう。
それにしても何事ですか?笑 (機材を見て)

■ 西田
今日は、せっかくなので日頃現場で僕がどのような機材で撮影しているのかもご紹介しようかと思いまして 笑
カメラは、SONY製のα7r2というものに、サードパーティーのマウントアダプターをかまして、CANON製のTS-E17mmというレンズを装着しています。
カメラは4000万オーバーの画素数があって、レンズは建築写真には不可欠の超広角17mmでチルト/シフト可能なあおりレンズという特殊なレンズを使用しています。
建築写真の大前提である水平垂直など、まずはセオリーに忠実に撮る!という事が大切だと思っています。写真家のオリジナリティやアイデンティティーは後回しです。
商材・宣材写真に大切な事はメーカー企業さんや作家さんの商品に対するセールスポイントを最大限理解して撮るという事が大切だと自分は考えています。
なぜ4000万画素を超えるカメラで撮影するのか?使用機材には一つ一つ理由があります。
現場での撮影時間を迎えると基本、すべて僕に委ねられます。
そこではクライアント様の意向を理解した上での自分の知識と感性でシャッターを切っていくのですが、それらを納品した際に同じ向きで同じ場所の画だとしても、もしかしたらその景色をもう少し引き寄せたい!そう思われる事が無いとは限りません。そうなった際にトリミングをかけても、ある程度の画素数が残るように高画素撮影を心がけています。その他ストロボなどの機材も常に携帯しています。物件によって、建物は完成していても電気の開通日を迎えていない状態での撮影もありうるからです。
どんな状況で撮影した写真であっても何かしらの媒体を通してクライアント企業のお客様に対する宣伝素材となっていく訳で。発信された写真に対して潜在的も含めた不特定多数のお客さんの一人一人に言い訳は不可能ということです。
これは何気に責任重大ですよ 笑
なので、使用する機材にも最大限の注意を払って選択しています。

前置きが長くなってしまいましたが、早速本題に移らせていただきます!
本日のテーマはまさしく
「住宅メーカーのトップが求める建築写真とは!」です(笑)
ずばり、社長が建築写真に求めるものって何ですか?

■ 日高社長
やはり必要で求めるものは、いい写真を撮っておいて欲しい!じゃないと残らないじゃないですか。
家は我々一生懸命造っているのだけど、写真のいい撮り方によってその家がまた生きてくるよね。
要するに、そこには緑があったり人が生活したり、、、
そこをパッと写真で切り取ったらその中でも家が生きてくる!
だからこれからの家づくりをしていく為には、やっぱりお客さんたちが喜んでくれるというか、、、最終的には僕の家づくりっていうのは喜んで頂いて、またそれを基にご紹介して頂いてまた家をつくっていただく!僕はその繰り返しだろうと思う。
だから造った家の「作品集をつくりなさい」と言ってきたんだけれども、それまでは我々がそれぞれ担当していたから、定型でデータが残っていなかった!それは、財産を捨てていってたんだよね。
逆に西田さんとこうして知り合って、こういう形で整理して頂ければそれが財産として残っていって「過去にこういう物件やったよ!」とかそういう風に作ってきた家がまた生き返ってきて、それを見れるじゃない!
でもその時にちゃんとした生きた写真じゃないとね。

今は完成して引き渡しの時に写真なども一緒にお渡して、、
そこにはお子さんの姿があったり、奥さんの笑いがあったり、、、
だから最近、凄く良くなってきたよね!!

■ 西田
そう言っていただけると僕も本当に嬉しいです!

■ 日高社長
建物だけじゃなくて、お子さんの笑顔があったり、奥さんの笑顔があったり、ご主人の笑顔があったり。やっぱり幸せを感じるっていうのがそこにあるよね!

■ 西田
僕は企業さんとお仕事をさせて頂くときには、必ずその企業さんの経営理念などをまず勉強するんですよね。その会社のトップがどのようなことを大切にされているのか、、、
それを理解して写真を撮ることがとっても大切だと思っていて、なので建和住宅様に関しても「からだにやさしく、こころに暖かい住まい環境を提案し続け、、」ですとか
「お客様のより豊かで楽しいライフスタイルの実現」とか、、、
その具現化したものが建和住宅さんの家であって、写真はそれをまず間口の一つとして伝えるもの。
僕はだから建和さんの最後のスタッフという気持ちでいつも撮影をしているんです。

■ 日高社長
うん、うん(笑)

■ 西田
更に、社長が求める建築写真っていうものをもっと具体的にお聞きかせ頂けたらと思いまして。例えば費用対効果という事を考えるときに、何が一番の効果なんだろう?って。
もちろん、僕はお仕事を(お金)を頂いて写真を撮っているわけなので、そこはもの凄くシビアに危機感を持っていつも撮影しているんです。

■ 日高社長
やっぱり、今のお客様ってホームページっていうか、ネットの社会になってきているじゃない!だからせっかく良い家を造っても、良い写真じゃないと載せる意味がないよね。
今の時代スマホに向かって「建和住宅」って言えばパッと画面に出てくるわけよ。
その時に素人が撮ったような写真じゃ誰も見ないよね!
だからそういったところに費用対効果ってのが出てくるんじゃないかなと思う。

■ 西田
僕も毎回撮影をさせて頂いていて、完成した物件をみたら誰でも間違いなく素晴らしいと実感する住宅ばかりなので、僕はそういった物件の写真を撮ることによって、一人でも多くのお客様に興味を持っていただいて、モデルハウスに足を運んで頂いてリアルな良さを実感してもらう。その数値アップが効果なんじゃないか!?って。

■ 日高社長
そうそう、まさしくそういう事だよね。
友達が他県で住宅関係の仕事をしていて、スタッフさんが作ったアルバムみたいなものを置いててねぇ。
それはそれで素晴らしものなんだけど、もっとその写真に関してねぇ、、、自分は踏み込んだクオリティーでね、、それをお客さんにお渡しできたらもっと喜んでもらえるんじゃないかって。
そして、それをまたお友達とかに見せて頂けることが効果じゃないかなって。
やっぱり良いものじゃないと見せないよね(笑)

そこら辺にポッと置いてあっても、それを手にして見るって、やっぱりいい写真でないと手に取らないもんね(笑)

後編に続く・・・

 

クライアント様に対する記録という形での財産保管の一端を担うという重要な役割と一人でも多くの人に触れて頂くためのきっかけ作りのお手伝いとしての宣伝的活用。
職業カメラマンとして、まさに初心忘るべからずなお話がこの後も続きます。
後編は「カメラマンに求めるもの」!!
職業カメラマンなら誰でも気になるクライアントの本音をインタビューします。
乞うご期待ください。

 

建和住宅株式会社プロフィール
山口県下関市の本社を拠点に山口を中心とした西日本、ひいては全国展開を展望に掲げる住宅メーカー
公式サイト https://www.kenwa-jutaku.co.jp/

お客さまのセンスやこだわりを
Kenwa Styleは大切にしています。
お客さまの暮らしに合わせた細やかな自由設計。
安心して暮らせるKenwa Styleの技術。
スタッフ全員がプロフェッショナルな技術と
ノウハウをご提案いたします。
家の中が笑顔でいっぱいの家づくりを目指します。

(posted on 2020/5/10)

西田慎太郎

Writer:

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