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日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

コラム

Column

町並み探訪vol.13 (岐阜県多治見市・その2) 

今回も岐阜県多治見市を探訪。
新羅神社は多治見駅から南へ徒歩で約15分、市街地内に鎮座している。
旧多治見村の産土神として古くから信仰を集めた。現在の社殿は本殿と拝殿の間を幣殿で一列につないだ権現造で、嘉永元年(1848)に建立された。平成18年に多治見市有形文化財に指定されている。
社殿の彫刻が尾張藩の御用彫物師・早瀬長兵衛一族の手によるものと判明している。

「新羅神社拝殿」向拝柱に架かる龍の彫刻は、アーチ状になっている珍しいもの

「新羅神社本殿」本殿の縁に四手先の組物・妻部分にも彫刻が施されている

新羅神社からほんの数分歩くと、西浦庭園がある。
幕末から明治にかけて、美濃焼や町の発展に貢献した西浦圓治の庭園で、離れ座敷が建てたれていた。大正時代の初め頃に京都嵯峨の宝筐院へ移築され、今も書院として残っているそうである。
西浦庭園は、昭和53年に多治見市記念物(史跡)に指定されている。

「ハナミズキの咲く街道」新羅神社から西浦庭園に向かうには、この街道を渡る

「西浦庭園」明治天皇巡幸の際には行在所となった

参考文献: 多治見の文化財 改訂第9版 (編集:多治見市文化財保護センター)
取材協力: 新羅神社様 (宮司様のご案内にて特別に立入り、撮影・公開の了承を頂いております。)

(posted on 2020/5/2)

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