暗室方丈記「その14」
暗くて狭い暗室で(凝りもせず)引伸機を使って創作するオイラのコラム。せまーい小世界、茶道の世界に通じる「暗室道」そんな言葉ありません。
以前「その9」で、エドゼミを捕まえて羽をネガキャリアで挟んでプリントしたことがあったけれど、今回はオニヤンマ。セミ界のスーパースター、体長12センチの立派な体格。真っ黒の全身に、レイアウトされたごとく配置された(コダックのフィルムの箱のような)目にも鮮やかなイエロー。だれがいったいこんな美しい姿にしたのでしょう。
昆虫図鑑で調べるとトンボって雄と雌の違いがよくわからないよ。夏の終わりから秋にかけて青空の下、トンボが2匹絡まって交尾をしながら(わぁいやらしい)飛んでいるけれど、同じ属種・雄と雌を良く見分けられるなぁと思ってしまう。ところで、昆虫のはねの漢字は「羽」だっけ「翅」だっけ?
(posted on 2019/11/8)
Writer: 篠澤裕