日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

コラム
column

NOSTALGIC JAPAN ⑦大隅横川駅 鹿児島県霧島市 その2 海老原一己

特急列車「はやとの風」

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しばらくすると、吉松方面から黒い列車がホームに入って来た

2004年に運転を開始した特別急行列車で、鹿児島本線の鹿児島中央駅と肥薩線の吉松駅を結んでいる。インダストリアルデザイナー水戸岡鋭治氏デザインの「はやとの風」は古い車両に木材を多用しリニューアル。John Player Special風のカラーリングは屈強な蒸気機関車のイメージか、又は「隼人民族」の勇猛さをフューチャーしたものなのか。いずれにしても「はやとの風」がホームに凛と佇む姿は「感動」の一言。

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5分間の休憩タイム。乗客は駅舎を見学

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ロイヤルブラック一色に塗装されている
普通列車用の気動車キハ40系を改造したキハ47 8092-キハ147 1045の2両編成

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漆黒のボディーに金色のロゴが映える

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島式ホーム上にある待合室。ゆったりとした時間が流れるホーム

駅舎ディテール

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レトロな照明器具

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照明器具が点灯した夜景も見てみたかった

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梁と柱の結合部が美しい

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待合室には縦羽目板張りの腰壁と開業当時の長椅子が残る
列車を待つ幾人もの人が1世紀もの間            
この長椅子に座ってきたのか

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風雨に耐え続けてきたホームの柱や雨樋

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駅舎内は時間が止まっている

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木枠の窓

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今となっては絶妙な寸法の窓枠

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板張りの壁からはじわじわと木の渋みが出ている

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肥薩線は、熊本県(肥後)の八代駅(やつしろ)を起点に球磨川に沿って人吉まで走り、さらに山間をぬって鹿児島県の錦江湾に臨む隼人駅(はやと)に至る全長124Km余りの全区間非電化のローカル線

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白いボディーに青いラインのキハ系。昭和の香りがする

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今では珍しい木製電柱

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単式島式2面2線のホーム

元は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線を有したが
真ん中の1線を撤去して2面2線の構造となった。
島式ホームにはタブレット受けが残されている。

嘉例川駅

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帰りに嘉例川駅にも立ち寄ってみた。こちらの駅舎も大隅横川駅と同時期に建設された
木造駅舎。嘉例川駅は、鹿児島空港の最寄り駅。直線距離だと2.5kmほどだが、出発到着ロビーは滑走路を挟んだ反対側のため、実際には5kmくらいはあるようだ。
駅舎は緑豊かな集落の中にあり、のんびりした空気が流れている。

※このコラムは2015年に「けんせつPlaza コンパネブログ 写真家の目~日本建築写真家協会~」に掲載されたものを再編集しました。

(posted on 2018/7/4)

海老原一己

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