日本建築写真家協会

Japan Architectural Photographers Society

コラム
column

アメリカ 車田保

ちょっと前の話し。娘家族がデトロイトの近くのアナーバーという所に住んでおりまして、そちらに夫婦で遊びに行ってまいりました。ミシガン大学で成り立っている町で、結構な田舎です。住宅街の中を鹿の家族が歩いている姿を普通に見ることができます。
還暦祝いにと、ニューヨークに連れて行ってもらい見物した以外は、この田舎町でのんびりと過ごしました。アメリカに行くと、いつも感じる事はその豊かさです。貧困層のエリアに行かないだけなのかもしれませんが、町並みにしても店舗に入っても田舎ですから尚の事のんびり広々としています。ショッピングセンターなど、今の日本と景色はあまり変わりませんが、レストランやファーストフードなど、客の数に対して採算がとれるとは思えないほどの人数の店員さんが並んでいます。スーパーに並んでいる食料品を見ても、日本よりも少し高めに思えますが、住居費その他はアメリカのほうが安いのかもしれません。

ニューヨークに行きますと、急に話が変わります。歴史のある街区である為に、狭い道路が多く、他のアメリカの都市と比べたら路地と思える様な所に高層ビルが並んでアナーバーで見る事のなかった道路のゴミも有りますし、工事と騒音と人込みが、この町の印象です。サブウェイで昼食を取りましたが、狭い店舗で薄汚れたカウンターに、やる気のなさそうな青年が2人だけ、(その割に、日本で食べるよりもおいしかった。)ティファニー本店では、東洋人の観光客がたくさんいまして、接客してくれる店員さんの話すスピードがやたら速く、買うとなったらコーヒーが出てきて、シャンパンが出てきて気分がよくなったらあっと言う間に商談成立。その昔、ツアーで行った香港で、旅行会社に強制的に連れて行かれた宝石店を思い出しました。(ビールの出る蛇口が有りました。)2日だけの滞在ですので、渦巻く欲望の坩堝みたいなオーラのあるこの町に、もう一度ゆっくり滞在したいと思いました。

アメリカの大都市と田舎の二つの顔を見る事の出来た旅行で感じた事は、資源も土地も豊かで、世界中の国々から搾取している金持ち大国アメリカと比較するのは意味のない事とよく分かっているつもりでも、やはり彼らの生活に追いつきたいと思っているような気がしました。だからこそ、もう一度日本独自の生活形態や文化思い出し、自らのスタイルを取り戻す事が、あらゆる面で有用であると思います。それについて有能な日本の建築家は、日々模索を続けております。それをファインダーの中で見つける事も楽しみのひとつです。

1.ミシガンシアター外観(アナーバー)
ミシガンシアター外観(アナーバー)

ミシガンシアター内観(アナーバー)
ミシガンシアター内観(アナーバー)

ニッケルズアーケイド(アナーバー)
ニッケルズアーケイド(アナーバー)

ミシガン大学キャンパス(アナーバー)
ミシガン大学キャンパス(アナーバー)

ワールドトレードセンター駅(ニューヨーク)
ワールドトレードセンター駅(ニューヨーク)

証券取引所(ニューヨーク)
証券取引所(ニューヨーク)

グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)
グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)

8-%e3%82%af%e3%82%99%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%88%e3%82%99%e3%82%bb%e3%83%b3%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%ab%e9%a7%85%ef%bc%88%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%a8%e3%83%bc%e3%82%af%ef%bc%89
グランドセントラル駅(ニューヨーク)

タイムズスクエア(ニューヨーク)
タイムズスクエア(ニューヨーク)

(posted on 2016/11/22)

車田保

Writer:

back to top of this page
TOP